7話 全国デビューと頂点「デブから国民アイドルへ:システムで最強スター誕生」
7話 全国デビューと頂点「デブから国民アイドルへ:システムで最強スター誕生」
デビュー当日。
俺は朝四時に起床した。緊張で眠れなかった。
『宿主様、本日は重要な日です』
『全スキルを最大限に発揮してください』
「……わかってる」
スマホを開くと、既にSNSは沸騰していた。
『小百合 本日デビュー』
『Butterfly 発売』
『注目の新人アイドル』
「今日は、全てが決まる日だ」
自分に言い聞かせる。
午前中から、音楽番組の生放送があった。
「小百合さん、緊張してますか?」
「はい……いえ、大丈夫です」
「頑張ってくださいね。全国の視聴者が、あなたを見ています」
全国。俺の歌が、全国に届く。
(……行くぞ)
ステージに上がる。スポットライトが眩しい。カメラが、無数の視線が、俺を捉える。
音楽が流れ始めた。
『全スキル、最大出力』
『ボーカルスキルLv.2』
『ダンススキルLv.1』
『カリスマオーラ、発動』
全身に力が満ちる。完璧な歌と、完璧なダンス。そして、圧倒的なカリスマ性。
一曲終わると、スタジオは拍手に包まれた。
「素晴らしい! これが新人!?」
「マジで上手い。プロのレベルじゃない」
「スターが生まれた瞬間だ」
スタッフたちの声が聞こえる。
生放送後、SNSは爆発した。
「小百合、マジで可愛い」
「歌もダンスも完璧」
「これは売れるわ」
「推します」
コメントが溢れている。
その日の午後、オリコンチャートが更新された。
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【オリコンデイリーランキング】
1位:Butterfly / 小百合
2位:Starlight / Rena
3位:Summer Love / 田中アイ
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「1位……!?」
俺は信じられなかった。デビュー当日で、1位。
Renaを超えた。
「小百合さん、おめでとうございます!」
健太さんが駆け寄ってきた。
「これは歴史的なデビューです。十年に一人のスターが生まれました」
「……本当に、ありがとうございます」
涙が零れた。喜びの涙だ。
三日間前の俺は、トイレで一人おにぎりを食べていた。いじめられて、泣いていた。
今日の俺は、全国1位のアイドルだ。
(……変われた)
本当に、変われた。
その夜、音楽番組の生放送で、Renaと直接対決した。
同じステージに立つ。隣り合わせで。
「……おめでとう」
Renaが小さく呟いた。
「え?」
「1位、取ったんでしょ。認めるわ。あなたの実力」
「……Renaさん」
「でも、これで終わりじゃない。次は私が1位を取る」
Renaは鋭い目で俺を見た。でも、その目には、認める光があった。
「楽しみにしてて。あなたとの競争、私も楽しんでるわ」
「……はい。私もです」
俺はそう答えた。
ライバルだ。でも、認め合える相手だ。
生放送が始まり、Renaが歌った。圧倒的なパフォーマンス。流石の実力。
そして、俺の番が来た。
『Butterfly』
歌い始めた。Renaを超えるために。自分自身を超えるために。
一曲終わると、スタジオは静まり返った。
そして——
「わあああああああっ!!」
爆発的な歓声が上がった。
「小百合! 小百合! 小百合!」
コールが響く。
Renaが、ステージ袖で俺を見ていた。驚いた顔で。でも、どこか嬉しそうな顔で。
(……勝った)
いや、勝敗じゃない。成長だ。
放送後、SNSは再び爆発した。
「小百合、Rena超えた!」
「マジで歴史的デビュー」
「これからが楽しみ」
「国民的アイドルになる予感」
コメントが溢れている。
その時、美咲からのDMが届いた。
『……認めるわ。あんたの勝ち』
『悔しいけど、あんたはすごいわ』
『これからも、頑張って』
俺は小さく笑った。
(ああ、まだまだ始まったばかりだ)
その夜、家に帰ると、テレビをつけた。
「本日デビューした新人アイドル、小百合さん。デビュー曲『Butterfly』が、オリコン1位を獲得しました」
「歴史的なデビューと言われており、今後の活躍が期待されます」
ニュースで、俺の名前が流れた。
(……夢じゃない)
本当に、国民的アイドルになった。
システムの通知が表示された。
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【ミッション達成】
目標:Renaを超えよ
達成度:200%
達成報酬:
・ダンススキルLv.1 解放
・カリスマオーラ 獲得
・新称号:国民的アイドル
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『おめでとうございます、宿主様』
『あなたは、国民的アイドルになりました』
『でも、これは終わりではありません』
『次のステージが、待っています』
俺は窓の外を見た。
都会の夜景が広がっている。
頂点に立った。でも、まだ先がある。
(……次は、何だろう)
その時、スマホにメールが届いた。
海外の事務所から。国際的アイドルオーディションの招待状。
「……え?」
世界へ、と。
その文字に、胸が高鳴った。
(まだ、まだ先がある)
俺は、新たな扉の前に立っていた。
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